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  • 2016.03.23

世界中の映画祭で話題を集めた、トルコの美しい5人姉妹の反逆を描く『裸足の季節』6月公開。

裸足の季節

©2015 CG CINEMA – VISTAMAR Filmproduktion- UHLANDFILM- Bam Film – KINOLOGY

 

アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたフランス映画『裸足の季節』の予告編が解禁された。

 

トルコ出身のデニズ・ガムゼ・エルギュベン監督のデビュー作で、首都から遠く離れたトルコの小村を舞台に、封建的な大人たちに支配され、次々に見知らぬ男の元に嫁がされていく5人姉妹の苦難に満ちた青春を、繊細かつ丹念に描く。2015年のカンヌ映画祭監督週間で上映され、処女作とは思えないほどの卓越した構成力と美しい映像、5人の少女たちの存在感が絶賛され、世界中の映画祭で話題を集めた。

 

予告編は、美しい5人姉妹と男友達が制服のまま海で水遊びをするシーンからスタート。自由な学生生活を謳歌していた姉妹だったが、「傷物だと結婚できない」と家の中に閉じ込められる。姉たちが愛のない結婚を強いられる中、末っ子のラーレが自由を求めて行動を起す姿が切り取られている。なお、三女役のエリット・イシジャンを除く4人は、本作で女優デビュー。演技初体験とは思えない自然なたたずまいが、作品に新鮮さを与えている。

 

エルギュベン監督は「本作の根底には、トルコでの現実を踏まえて“トルコで女の子であることはどういうことか”という問題提起がありますが、私はドキュメンタリーを撮りたかったわけではありません。ファンタジーとしての表現もあります。私が好きで影響を受けている作品に『ソドムの市』(1975)がありますが、それと同様に内容とスタイルが断絶しているようなものを目指しました」と意図を語っている。

 

「裸足の季節」は6月11日、シネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開。