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  • 2015.04.15

OMSBとBimの曲制作を追ったドキュメンタリー映画に、ラッパーのECDらも推薦コメント。三宅唱監督作『THE COCKPIT』5月公開。

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5月30日公開が決定している、OMSB(SIMI LAB)、BIm(THE OTOGIBANASHI’S) の日常=楽曲制作にフォーカスしたドキュメンタリー映画『THE COCKPIT』に、ラッパーのECDや、3月末に上映されたパリの映画祭にて映画批評家のシャルロット・ガルソン、「カイエ・デュ・シネマ」のジャン=セバスチャン・ショーヴァンがコメントを寄せている。

 

本作を手掛けるのは、主演の村上淳のラブコールにより実現した初の劇場公開作『Playback』で日本映画のオルタナティヴな可能性を示し、それ以降もiPhoneのカメラ機能のみを使用して日々を記録したドキュメンタリー『無言日記/201466』など多彩な作品を発表している三宅唱監督。

 

これまでとは別の映画づくりを模索する中で、ヒップホップの音楽作りに刺激とヒントを求めて、今回の企画はスタート。ジャパニーズ・ヒップホップの中でも異彩を放つクルー「SIMI LAB」のMC / トラックメイカーであり、ソロとしても活躍するOMSB。彼と同じレーベルに所属し、ファッションシーンでも注目を集める「THE OTOGIBANASHI’S」のBim。クルーは違えどリスペクトしあう2人に、三宅唱が曲の共同制作を依頼し、二日間のその過程を記録。本作の中でしか聴けない曲「Curve Death Match」が完成した。曲が生まれる瞬間を収めた刺激的な映像であると同時に、コメディ映画のような若者たちのユーモラスな日常の記録にもなっている。

 

『THE COCKPIT』は2015年5月30日(土)より渋谷ユーロスペースにて公開。

 

基本、やってることは皆同じなんだなー、やっぱり、というのが第一の感想。僕が今やってることともそんなに違わないし、20年前にデブラージと僕で、PMXのアパートを訪ねて「人間発電所」のトラックを組んだときとも同じ。今この瞬間にもこんな風にして世界中でトラックは数限りなく産まれ続けている。誰にも真似できない独自の技を持ってる奴なんかいない。スタートラインは同じってことをこの映画は教えてくれる。
———ECD(ラッパー)

 

東京郊外の小さな部屋、つまり彼らの“コクピット”をほとんど離れることがない『THE COCKPIT』。この作品はOMSBの絶え間ない指の動き、そして“踊るようにくねる”首にフォーカスを当てながら、わたしたちを精神の旅へといざなう。これはシットコム(=シチュエーション・コメディ)でもあり、また同時にインスタレーション作品でもあるのだ。ラスト、それまで閉じ込められていた部屋のなかから外へと出るとき、川沿いに進む移動撮影とともに、音楽はついにその羽根を広げ、大空へとはばたく。
———シャルロット・ガルソン(映画批評家)

 

ひとつの曲が具体的なかたちを取るまでを見せる前半部分が、とくにすばらしい。部屋という「箱」、そしてスタンダードサイズという「箱」。あらゆるエネルギーが「箱」へと一点集中し、そのなかで彼らは曲をつくり、作品を生み出す。これはまさしく創造行為の見事なメタファーだ。と同時にその「箱」から透けて見えるのは、仲間たちの最高の友情だ。
———ジャン=セバスチャン・ショーヴァン(「カイエ・デュ・シネマ」編集委員 / 映画批評 / 映画監督)
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©Aichi Arts Center, MIYAKE Sho

作品情報 『THE COCKPIT』

 

 

出演: OMSB(from SIMI LAB)、Bim(from THE OTOGIBANASHI’S)、Hi’Spec(from SIMI LAB)、VaVa(from CDS)、Heiyuu(from CDS)
監督・編集: 三宅唱
撮影: 鈴木淳哉 三宅唱
整音: 黄永昌
プロデューサー: 松井宏
配給・宣伝: 岩井秀世、PIGDOM
企画: 愛知芸術文化センター
制作プロダクション: PIGDOM
協力: SUMMIT CREATIVE DRUG STORE