『百円の恋』 安藤サクラ & 新井浩文 & 武正晴監督インタビュー

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  • 2014.12.31

『百円の恋』 安藤サクラ & 新井浩文 & 武正晴監督インタビュー

12月20日(土)よりテアトル新宿ほか全国公開中の映画『百円の恋』の主演女優、安藤サクラの凄味ある熱演がにわかに話題だ。『レイジング・ブル』のデニーロ顔負けの役作りで、実家暮らしの自堕落なアラサー女子、一子がボクシングと恋に出会い、変貌していく姿を体当たりで演じている。相手役の定年間近のプロボクサー・祐二役には、こちらも実力派俳優、新井浩文。他、根岸季衣、重松収、伊藤洋三郎、坂田聡など、ベテラン個性派俳優陣が脇を固め、「松田優作賞」の第1回グランプリを受賞した脚本を基に、武正晴監督(『イン・ザ・ヒーロー』『EDEN』)がメガホンをとった、冴えない毎日を生きるヒロインのどん底からの再生を真っ向から描いた人間ドラマで、第27回東京国際映画祭の日本映画スプラッシュ部門でも作品賞を見事受賞した。公開を間近に控える中、武正晴監督、主演の安藤サクラ、新井浩文の3人に濃密だった撮影について話を聞いた。

 

(取材・文: 川端哲生)

 

サクラをイメージして読んでいて、現場でどうなるかは想像つかなかったけど、仕上がり観たら、一子はやっぱりカッコ良かった。 (新井)

 

———本作は「松田優作賞」受賞脚本ですが、最初に読んだ時の印象はいかがでしたか?

 

武: 4年前になりますね。女の子を主人公にした「戦う女の映画」っていうお題目で、(脚本家の)足立さんに好きなものを書いてきて下さいってお願いして、2週間後に手に取ったのが最初でした。

 

———受賞する以前に、武監督との間でテーマについてのディスカッションが既にあったんですか?

 

武: その時は「松田優作賞」に出すことが目的ではなくて、それはまた随分後で、そこから2年半くらい後の話なので。それが2010年くらいですね。震災の前です。

 

新井: その時のホンって内容変わってないんですか?

 

武: 変わってない。

 

新井: それすごいですね。

 

武: すごいね。ただ、最初は家出をする話じゃなくて、オープニングは確か、一子が仕事をクビになるところから始まってた。変わったのはそれぐらいで、あとはほとんど変わってない。登場人物を減らしたりはしたけど。要するに、本格的に映像化が決まった段階で、ちょっと尺を縮めたんです。

 

———ということは、もし「松田優作賞」を受賞されなくても、映画には向かっていたんですね。

 

武: それは分からない(笑) 当時は何ともならなかったんですよ。色んなところに持っていっても誰も見向きもしてくれなかったんです。面白いねって言ってくれる人も中にはいたんだけど、やっぱり今、オリジナルのシナリオを映画にするってのはすごく難しくて。とある人との間でやってくれるって話に一旦はなったんですけど、震災で白紙になったりもしたんです。だけど足立さんが何とかしたかったんでしょうね。僕はその後で足立さんと、モンゴルで映画を作ってたんですよ。その『モンゴル野球青春記』のシナリオも書いてもらってたんですけど、モンゴルから戻って来たら、足立さんが「すいません。勝手にコンペに出しました。最終の3本まで残りました」って言うから、良かったじゃんって。結局、受賞したので、また営業できるかなって話になったんです。でも、賞をもらったからって映画にするっていう約束はなかったんで。

 

新井: そういう約束はなかったんだ。

 

武: ない。

 

安藤: そうなんだ。

 

武: ないんだけど、これでパスポートを掴んだ気がして、また1からやれるなって思って、足立さんともう一回いろんなところに行って、話が実現したんです。それが今から1年前の話ですね。

 

———そんな経緯があった中、東京国際映画祭での受賞(日本映画スプラッシュ部門作品賞)に到るわけですよね。

 

武: 夢のようです(笑) だから、僕がシナリオを手にしたのは4年前の喫茶店。それぐらいよく出来たホンでした。

 

———主役の一子役の安藤さんの熱演が鮮烈ですが、相手役を務めた新井さんは、一子に対する印象はいかがでしたか?

 

新井: 台本頂いた時に、サクラが演じるってのは決まってて、当然、サクラをイメージして読んでいて、現場でどうなるかは想像つかなかったんだけど、仕上がりを観たら、一子はやっぱりカッコ良かった。それは、一子というよりもサクラなんだろうけど。ウチは感動しました。

 

———駄目でだらしない主役が男性ではなくて女性というところが、お話として切実でヒリヒリします。惹かれる側が男性というのは難しいのかなって思ったんですが、嫌みじゃない存在感がある。演じるにあたって気をつけたことってありましたか?

 

新井: 自分は台本を読んで、余計なことをするタイプの俳優じゃないんで、台本に書いてあったことをまんまやってて。たぶん、武さんの抱いたイメージと、ウチの抱いたイメージの誤差がそんな無かったと思うんです。

 

武: 新井さんに「何かありますか?」って言われた時に、僕が言ったのは、ボクサーに見えればいいですって言ったんです(笑) そこが一番難しいだろうなって思ったので。それは、筋トレするだけの話なので。後は書かれている以上に細かいこともやってくれてましたし、一子に対して、祐二がどう見えてくるか、もしくは祐二から一子はどう見えてくるかっていうことの非常に小さいところでどう見せてくかっていうのをしっかりやってくれたので。

 

———例えば「女房にでもなったつもりかよ」みたいな台詞も突き放してるようで愛情を感じられます。

 

新井: 台本通りですね。付け足したのは一個もないです。サクラの台詞でもたぶん無いよね?

 

安藤: 台詞もト書きも、それに徹するというか、それが絶対って感じで。

 

———ラストの長廻しのシーンも台本通りなんですか?

 

安藤: 超台本通りです。ト書き通りにやりたいのに、それを出来る自信がないから、何日も悩んで、監督に相談した程、出来る自信がないって言ったりして(笑)

 

———あのシーンの2人の芝居が素晴らしいですよね。

 

一同: 台本通りですね(笑)

 

新井: 台本を見てもらったら分かるんですけど、台本通りです。

 

武: 僕の葛藤としては、ここで絶対アップを撮っちゃいけないって思いながら。絶対に割って堪るかって。

 

安藤: あそこで喋る時の新井君の顔が忘れられない。あの時、私、前にいたけど、映画観てもハッとする。超ときめきます(笑)

 

 

サクラが倒れている時のスローモーションのアップは、どうやったか覚えてないんです。観る度にどうやって撮ったのかと思う。 (武)

 

———ボクシングシーンは、何度観ても泣けてしまって。映画のクライマックスだと思うんですけど、撮影は大変でしたよね?

 

新井: 最初は何も決まってなかったんですけど、中盤で先にあるウチの試合が1ラウンド、サクラの方は3ラウンドやるって決まってから段々と型をつけ始めて。ウチらも武さんがいない時に練習してて、松浦(慎一郎)さんっていうトレーナー役で出られた方が本当のトレーナーなんですけど、その方と。対戦相手が元日本チャンピオンの和宇慶勇二さんに決まってからは、お互いこうやってやりましょうって。サクラの対戦相手の方が先に決まったのかな。やっぱりボクシングシーンの分量がサクラの方が多いから。

 

———実際に当たってはないですよね?

 

武: 当たらないようにはしましたけど、当たってます。

 

安藤: 練習とかも一緒にやっていて、信頼関係がしっかりあったんで。痛かったかどうかは武さんの方がなんとなく分かるんじゃないかな…。

 

武: 実際に当たったら、あんなの1ラウンドも持たないわけで、そうならないように我々は研究に研究を重ねていくんですけど、どうしても人間のやってることなんで、テンションもあがってくるし、肉体的に動かなくなる分、気力で動かすとなってくると微妙な誤差も出てきて、当たっちゃったりするんですよ。当たり続けると今度は撮影も出来なくなってくるので。気をつけないといけないのは、役者達が倒れたら終わりだっていうのはあったのですけど、そこを見極めて、どうやって進めていくかってのはありました。

 

安藤: 周りに迷惑が掛からない程度にやっちまえってことですよね。

 

武: もちろんそこで手を抜いたようなものにはしたくないから、俳優さん達にも弱々しくやれとはいえないわけですよ。ガチでやるわけですから。

 

新井: 最後に試合の時に新宿のフェイスという会場を借りてやってるんですけど、朝から夜まで十何時間やってて。ウチは見てて、うわっ当たってる、エグいなって思いつつも、武さんは妥協するわけでもないし、こちらも手を抜くわけでもないし。それは当たり前だから頑張れとも言えないし。やるに決まってるんだから。俳優部はそういう仕事だから。ただ、それ見た時に、映画ってひでえなって思いますよね。自分もやってるんだけど(笑) 残酷でひでえなって思いますよね、やっぱり。

 

武: やめられないんですよ。

 

新井: かっぱえびせんと一緒ですよね(笑)

 

武: でも、やっぱり本当に危ないものは止めなきゃいけないんだけど、這い上がってくるので、怖くてしょうがないですよ。サクラの倒れてる時のスローモーションのアップは、どうやって撮ったか覚えてないんです。あそこはモニターを見れてなくて、観る度にどうやって撮ったのかなって思う。「どうやって撮ったんですか?」ってよく聞かれるんだけど、正直覚えてない。思い出したいんですけど。

 

安藤: あの日の撮影の時の感覚は、全部覚えてますね。試合はところどころ途切れてるんですけど(笑)

 

武: 昨日も観た人が言ってたんですけど、「魚の死んだような目はどうやったら出来るんですか?」って言われて。

 

———あれはもちろん演技ですよね?

 

武: もはやあれは演技では出来ない状況だと思いますね。

 

安藤: あそこの倒れるところは本当に末期でしたね。倒れる時は激痛で、すごく眠いし、目を開いてなきゃとか思うし。打たれたけど、新井君に焦点を当ててく作業もあって。目はどうなってるか自分で想像はつかないんですけど、もう打たれてこうなってるんだけど、どのくらいの焦点合わせて新井君を見つけるかっていうのを考えてる感じは鮮明に覚えてて。でもこの首は持たないぞ、とか思いながら(笑)

 

武: 今、思い出した。周りの人も全部やったんだな。色んな人の掛け声があったから、それに反応してちょっとずつ焦点を合わせたりしていったんだ。

 

———同時にやってたんですね。

 

武: ハイスピードカメラは一個しかないから。

 

———早織さん演じる妹が「負け犬」って叫びますけど。

 

安藤: 何度も何度も「負け犬」って言われて(笑)

 

武: 繰り返し、繰り返しやるから。もちろんリングサイドの新井さんも含めて。だから末期なんですよ。朝から何十時間もやってるんで。でも、クライマックスはここなんでやるしかない。

 

———半ドキュメントじゃないけど、実際の試合をやっていた感じに近いんですね。

 

武: そうです。お客さんで来てた人とか実際のプロのレフリーの人とか「壮絶すぎる。本物のボクサーでもここまでやらないのに、俳優さんってすごいな」って言ってましたから。エキストラのお客さん達も、ここまでやるのかって感じで見てたと思いますよ。

 

安藤: 引いてたんじゃないですかね(笑)

 

武: でも、あそこにいた人達は相当、思い出を作れたと思いますけどね。

 

安藤: あのシーンは朝6時から始まって、終わったのが26時半とかでした。

 

武: 体重変わったでしょ?

 

安藤: そんなの計る余裕とかなかったです(笑)

 

———2人ともボクサー役なので、クランクインの前に役作りはされましたよね?

 

新井: もちろんしました。体重を落とすというよりは、ボクサーに見えるためというか、いわゆる肉体改造ってやつですね。

 

安藤: 私はだらしない女の体にもしなきゃいけなくて。両方。

 

———主演の2人はもちろん素晴らしかったんですけど、他のキャストもみんな人間臭くて、脚本や演出の賜物だと思うんですけど、キャスティングはどんな感じで決まっていったんですか?

 

武: オーディションもしましたし、こっちのイメージのキャスティングもしました。シナリオとキャスティングで、もう8割仕事は終わってると思ってるので。特に主役の2人が決まったところは大きいし、後は周りの人を決めていく作業ですね。

 

———坂田さん演じる野間役の感じが何とも言えない嫌らしさでした。3人で食事するシーンがあったと思いますけど、いかがでした?

 

武: 餃子食うシーンですよね。あれはいいシーンだね。

 

新井: あのシーンはリハもやったと思うんですけど、確かカットを割ってないんですよね。ウチはあの後、別のカットを撮ると思ってたら、「終わり!」って武さん言われたから、すごく覚えてて。

 

武: ワンシーン、ワンカットの一発本番だもんね。新井さんはあの時、ビール解禁、餃子解禁だったから。もうリアルにその瞬間を撮りたかったから(笑)バグバグバグって、どんどん餃子が無くなっていくっていう。

 

新井: 美味しかった。

 

———役作りのために、プライベートでも禁酒してたんですね。

 

新井: もちろん。一定期間はトレーナーに言われて、酒やめましょうって。

 

安藤: お水も飲んでなかったんですよ。3日間。

 

武: 水抜きっていう。格闘家がやる。顔小さくなってたもんね。

 

———こういう物語だから当然なんですけど、よくよく考えると主演の男女2人ともボクサーの役作りをするって普通はあまりないじゃないですか。

 

新井: そうですね。確かに。

 

安藤: 良かったね!仲間がいて(笑)

 

武: 普通1人だもんね。

 

安藤: しかも、極限まで頑張る2人で良かったね。どっちかが「まあいんじゃないの」とか言う奴じゃなくて(笑)

 

武: 途中で食事、同じようなもの食べ始めてたもんね。

 

安藤: そりゃそうですよ。同じトレーナーで、短期間で体を作るメニューだったから。私は体重を増やしたところから絞らなきゃいけなかったので、撮影中に。途中まではたくさん食べててって感じで。

 

新井: 最初、動物園でのデートのシーンを山口の周南で撮ったんですけど、昼飯の時にスタッフが作ってくれたササミのメニューが全然美味しくないし。でも食わないと筋肉付かないからって。

 

安藤: 3時間おきにササミを注入(笑)

 

新井: 普段だったら、撮影終わって地方だったら飲みたいんですよね。酒好きだし、それも出来ず、みたいな。

 

 

すごく人としてちゃんとしてたいです。生き物としてもそうだし、現場でも普通にしてられる人でありたいです。 (安藤)

 

———撮影期間ってどれくらいだったんですか?

 

武: 2週間くらいですね。

 

新井: 中盤で、ウチが試合撮って。その日に中華料理屋のシーンに行って、ウチが解禁日だったんですよ。だから武さんに本物のビール飲ませて下さい。絶対美味しく飲めるからって。結果があれなんです。

 

武: あれ名シーンですよ。

 

安藤: でも撮影終わったら、しゃっくり止まらなくなったんです(笑)面白かった。

 

新井: そんな現象がありました(笑)

 

武: あとサクラさんは、野間さんに襲われるところが、あまりにも嫌だから力が入っちゃって。

 

安藤: それで、その後のトレーニングシーンがうまくいかなかった。

 

新井: ウチ、あのシーン出てないんですけど、その次のシーンに出るから、実際のラブホテルで待ってたんです。「うわーっ」っていう叫び声が聞こえてきたけど、励ませるわけでもないじゃないですか。大丈夫ですか?とか言える立場じゃないから。仕事だから。ずーっと待ってて、何でこんな早くウチのこと呼んだのかって(笑)

 

武: でも、サクラさんがやると辛いだけのシーンじゃなくて、面白くなった。

 

安藤: あそこ楽しかったですよね。監督は柔道やられてたので、坂田さんの前に、監督に実際に投げられたりして型を決めてもらって。

 

武: ああいうのも決めてあげないと危ないのでね。

 

———いま言われてた人間の面白さだったり、あと優しさも映し出されてて。武監督は助監督時代も含めて20年近いキャリアを積んでらっしゃると思うんですが、映画を作るにあたって信条みたいなものってありますか?

 

武: ずっとやってきて最近もよく思うんですけど、完全な現場はなくて、完璧な現場もなくて、どちらかと言うと不完全な現場が多いんですね。出来ないことが多くて。完全にやりたいんですけど、妥協することの方が多くて。ただ自分の主義だけは絶対変えてはいけないというか。それは誰にも説明できないことなんですけど。自分にしか分からないことなんですけど、生きてきた中で、これだけは譲れないなっていうものは押し進めなきゃいけないと思っています。

 

———それを受けて、2人は、そういうのを感じましたか?

 

新井: すごく感じましたね。納得できることをおっしゃってるなって思います。

 

———役者としての信条も聞かせて頂いてもいいですか?

 

新井: ウチは、やっぱり映画の現場が多いんで、映画は監督のものだという絶対認識があって、デビューの時から監督の言うことはすべてだっていうのがあって、それは今後も変わらないだろうと思うので。

 

———監督によって主義は違うと思うんですけど、それになるべく寄り添うような。

 

新井: そうですね。映画って正解がないっていうか不完全なんですけど、唯一、正解があるとすれば、ウチらとしては、それは監督でしかないから。どの現場でも、詰まった時には「監督!」ってなるんですよ。そこで「う〜ん」とかやられちゃうと。そういう人も中にはいるから。武さんはそういうことが一切無かったから、安心感があるというか。

 

安藤: 幸せでした。

 

新井: そういう人と仕事出来るということは俳優部としては嬉しい。あとは、信条というより希望になっちゃうんだけど、いい作品に呼ばれるというのが嬉しいので、いい仕事をしてたらちゃんとそうなるって思うんで。

 

———振り返っても、そういうフィルモグラフィだと思います。安藤さんはいかがですか?

 

安藤: (熟考の後)…すごく人としてちゃんとしていたいです。生き物としてもそうだし、あの…

 

新井: 良識?人間的な?

 

安藤: 何て言うんだろ…。分かります?

 

———役者の前に人間としてということですか。

 

武: 女優魂とか俳優魂とか皆言いますけど、人間力だと思うんですよ。それが最後に出るんですね。

 

———『百円の恋』は、本当にそれが滲み出た映画でしたね。

 

安藤: 現場でも普通にしてられる人でありたいです。人と人とのコミュニケーションで、例えば、こういう取材でも、お互いに話を全く聞かないで、「それでは安藤さんは?新井さんは?」みたいに、コミュニケーションが無いときあるじゃないですか。「はい、カレー、コロッケ。はい、唐揚げ」とかみたいな。

 

———分かります(笑)自分もそうならないように気をつけたいです(笑)

 

安藤: ちゃんとした人でいたいです(笑)

 

———安藤さんはいられていると思います。では、最後、映画を観られる方に一言ずつ頂いてもいいですか?

 

新井: 映画ってお客さんに観てもらって初めて完成するとウチは思ってるんで、本当これは自惚れでもなんでもなくて、作品は面白いんです。で、映画好きもたぶん観に来てくれると思うんですよ。映画に興味がない人がいかに観てくれるかというところが大事で、映画を普段観に行かない人はこの記事すら読まないかもしれないけど、万が一、目に止まったら、損はさせないと思うので、是非、映画館に観に来てくださると幸いです。

 

———普段、観に行かない方にも届けたいですよね。裾野は広げたい。

 

安藤: どうしたらいいんですかね、それは。

 

武: 我々も広報活動をやってるんで。

 

新井: 宣伝費いっぱい出してくれるなら、ウチもキャバクラ廻って宣伝するんですけど(笑)

 

武: その手はあると思うんだよ。そういう展開(笑) 普段、映画を観ない人に影響を及ぼせたらいいなって思うんですよ。びっくりすると思うんで。ドキドキ感を込めて観てほしいなって思います。

 

安藤: R-15だけど、15歳以下の人もどうぞって言いたいです。

 

新井: 全然、R-15じゃないんですけどね。

 

安藤: 書いちゃいましょ!書いちゃいましょ!

 

———それって、公で大丈夫なんですか?(笑)

 

安藤: 15歳以下もカモン!!って。15歳以下に観てほしいです。

 

武: ここにいる3人もそうなんですけど、小さい頃から映画を観てきて、そういった映画に影響されて映画を作ってるから、本当に小中学生に観てもらいたいんです。

 

新井: お父さんお母さんも、15歳以下の子供に「行っておいで」って言ってしまって大丈夫です。もっとエグいのに、R-15付いてないのがいっぱいあるので。

 

———自称15歳ならということですね(笑) それくらい沢山の人に届いて欲しい映画です。ありがとうございました。

 

001

撮影:朝岡英輔

【安藤サクラ】
ヘアメイク:星野加奈子
衣装協力:high&low(TEL 03-6413-8696)
【新井浩文】
ヘアメイク:遠山美和子(THYMON Inc.) / スタイリスト:林道雄
衣装協力:パンツ ¥25,800(ラボラトリー/ベルベルジンR)、その他はスタイリスト私物。
問合せ先:ラボラトリー/ベルベルジンR(TEL 03-5414-3190)

作品情報 『百円の恋』

 

 

監督:武正晴
脚本:足立 紳(「第一回松田優作賞」グランプリ受賞作)
音楽:海田庄吾
主題歌:クリープハイプ「百八円の恋」(UNIVERSAL MUSIC)
出演:安藤サクラ、新井浩文、稲川実代子、早織、宇野祥平、坂田聡、沖田裕樹、吉村界人、松浦慎一郎、伊藤洋三郎、重松収、根岸季衣
製作プロダクション:スタジオブルー
製作:東映ビデオ
配給・宣伝:SPOTTED PRODUCTIONS
©2014東映ビデオ

 

12月20日(土)よりテアトル新宿ほか全国順次ロードショー!