第27回東京国際映画祭の特別招待作品としての上映に合わせ、来日することが決まった、『デリカテッセン』『ロスト・チルドレン』『アメリ』などを世に送り出してきたフランス映画界を代表するジャン=ピエール・ジュネ監督の最新作『天才スピヴェット』。このほど、本作をひと足早く鑑賞した著名人たちから絶賛コメントが到着した。なかでも、先日、20年ぶりに家族の喜劇映画『家族はつらいよ』の製作を発表した日本映画界の巨匠・山田洋次監督が、特別に直筆でコメントを寄せていることが分かった。
山田監督は、「諷刺という武器を手に、この世を支配する俗物の大人たちを痛快に切り捨てる。この監督の知性と才能に拍手を」と、熱い想いを込めて直筆でコメント。本作を大変気に入り、たて続けに2回も鑑賞したほどで、このように筆を取ることは特別だという。
さらに本作には、「ももいろクローバーZ」に多数楽曲を提供する音楽クリエイターのヒャダイン、センセーショナルな作風で幅広い世代から支持を受ける現代美術家の会田誠、「Mr.Children」や「ゆず」などのPVやアートワークなどを手掛けるコミュニケーションディレクターの森本千絵、新潮文庫“yonda?”のパンダなどで知られる人気イラストレーター100%ORANGEの及川賢治、『フラッシュバックメモリーズ 3D』がスマッシュヒットとなった映画監督の松江哲明、ひとり娘を持つモデルの豊田エリー、『人のセックスを笑うな』で知られる作家の山崎ナオコーラなど、様々な著名人たちもコメントを寄せる。
本作は、弟を失った10歳の天才科学者スピヴェットが、権威ある科学賞を受賞したことから、その授章式でスピーチをするため、アメリカ大陸を横断しようとする“壮大なスケールの家出物語”。ジュネ監督は自身初となる3Dで徹底的に映像を作り込み、独自の世界観をスクリーンの細部にまで取り入れて、観る者をまさに夢の旅へ連れ出してくれる。主人公の10歳の天才科学者スピヴェットには、彼自身が7歳以下の武道選手権の世界チャンピオンであり、6ヶ国語を操る天才少年カイル・キャトレット。虫に恋する風変りな母親役には、『英国王のスピーチ』やティム・バートン監督作品でおなじみのヘレナ・ボナム=カーター。奇才ジュネ監督史上、最も感動的な最高傑作が、ここに誕生した。
諷刺という武器を手に、この世を支配する俗物の大人たちを痛快に切り捨てる。この監督の知性と才能に拍手を。
3Dの新解釈!新しいオモチャを使いこなすジュネ監督の感性、美しさと切なさが入り混じった映像力に大拍手!!
独特の暖かみというか善人性みたいなものが、全編において微量づつ滲み出ているような、不思議な雰囲気。アメリカが舞台の話だからこそ、ハリウッドの監督との微妙にして決定的な違いを味わいました。
ジュネの作品は、とてもリアルだ。だからこそ、たくさんの魔法のようなものが見えてくるのかもしれない。奇妙なロマンスにうっかり包まれ、傷もうっとりと微笑みながら癒えていった。悔しいほどに好きな作品。
動く絵本のような楽しさと、天才の孤独を同時に味わえる魔法のような3Dに圧倒された。まるで映画自体が少年の心のよう!
発音しにくいけど繰り返し呼びたくなる名前スピヴェット。がんばれ!スピヴェット。可愛い!スピヴェット。心の中で何度も応援しながら夢中になっていました。天才!スピヴェット!!
何かを成すのに必要なのは、ただひたすらなタフさと、ほんの少し人の痛みがわかること。その間に隠れているものに、面白さがある。
愉快でちょっと切ない、まさに絵本のような映画。デビュー作とは思えないカイル・キャトレットの演技に引き込まれます!
「凡ようは心のカビよ」と「みんなこの家を出ていくんだ」、この二つの台詞をつなぐ物語だ。
彼を弟にしたい!涙の先にはかならず笑いがあってそんなふうに駒を進めてくれるスピヴェットが家族にいたらきっと他にはなんにもいらない。
ジャン・ジュネ独特のキャスティングが登場。なかでも子供の演技が素晴らしい!
ジュネ監督の世界に浸る、夢のようなひと時。うんうん、窓を伝う水滴のようには生きられない、でもそれが人間の愛らしさなんだよね。
視聴者である我々が徐々にスピヴェットをまるで親戚と勝手に思ってしまう様な持って行き方が憎いです。セットや映像も素晴らしく、ポップアップ・ブックのような感覚で楽しめる映画だと思うので、大画面で観る事をお薦めします。
真のインテリジェンスとは地位や年齢からではなく、クリエイティビティーの器の大きさで計る物だと痛感した映画でした。
哀傷、後悔、孤独、そして希望と家族の愛。ジュネ独特の色彩美に魅了されつつ、心の成長が感じられる素晴らしいストーリー。
ユーモア溢れる3D映像で描かれるのは、少年の無限の想像力と繊細な心の物語。そこにはジュネ監督のバランス感覚でしかつくり得ないあたたかさがある。
光と風の中で、スピヴェットの神話が紡がれてゆく、それは我々を照射し、我々の人生もまた、今、生まれゆく神話であると語る。
いままで見たことのない美しいアメリカの景色を見ることができた。たとえそれがアメリカで撮られていなくとも、俳優やスタッフたちが アメリカ人でなくとも、ジュネが見せてくれるアメリカはやはり本物のアメリカの一部だ。
可愛い世界が大好きな女の子のための、男の子の大冒険。愛しすぎますっ!
映画はオモチャだ。笑って観て遊んでいるうちに、自分の人間らしさを思い出させてくれる。スピヴェットくんとその家族の人間っぽさが画面で弾けていた。
文学界三大可愛い天才少年の一人、スピヴェット君の映像化に原作ファンも大満足間違いなし!
11月15日(土)シネスイッチ銀座、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次ロードショー
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